発熱|おひさまこどもクリニック|愛知県東海市の小児科・アレルギー科

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発熱

発熱|おひさまこどもクリニック|愛知県東海市の小児科・アレルギー科

突発性発疹症

  • 生後6か月から2歳くらいまでのお子様がかかります
  • ヒトヘルペスウイルス(6型、7型)の感染症です
  • ヒトヘルペスウイルス(6型、7型)は口唇ヘルペス(1型)と同じ仲間です
経過、症状
  • 突然の高熱を出して3-4日続きます
  • 熱が下がるときに体中に発疹がでます。このときにはじめて診断がつきます
  • 発疹は2-3日でうすくなって消えます
  • 症状は様々です。咳、鼻水は少し少ないです。便がゆるくなるかたもいます
治療
  • ウイルス性ですので、薬はありません。症状にあわせた治療になります

アデノウイルス感染症

  • 1歳ごろから小学生の高い年齢までのお子様がかかります
  • 夏場に流行することが多いですが、年間を通じて発症がみられます
  • くしゃみや、咳などの唾液や、目やにから感染します
経過、症状
  • 39-40度の高熱が4-5日続き、のどの痛みもみられます
  • 目が赤くなり、目やにがでます。出ない方もいます。目が赤いだけであれば、流行性角結膜炎とよびます。そこにのどの痛み、熱が加われば、咽頭結膜熱(プール熱)とよばれます
  • 下痢、嘔吐、腹痛といった胃腸炎症状がみられることもあります
治療
  • ウイルス性ですので、薬はありません。症状にあわせた治療になります
注意
  • 流行性角結膜炎は症状が治まってから、咽頭結膜熱は熱が下がり、症状が治まってから2日間出席停止となります
  • タオルの共有は避け、手洗いをしっかりおこないましょう

川崎病

  • 全身の血管に炎症が起きて、色々な症状がでる原因不明の病気です
  • 心臓に合併症を起こすリスクがありますので、診断されたら、治療が必要になります
  • 多くの年齢で発症リスクがあります
経過、症状

以下の6つの症状から5つ以上、3-4つの症状で、ほかの疾患が否定され、心臓超音波検査で冠動脈の病変が認められる場合も診断になりますので、少しでも症状がそろっていれば早期に病院受診をお願いしたいです。

  • 発熱
  • 眼の充血
  • 口唇の発赤、イチゴ舌
  • 頸の腫れ
  • 発疹(BCG痕の発赤も含む)
  • 手足が腫れ、赤くなる
治療
  • 入院し、免疫グロブリン静注療法とアスピリンの内服を行います。それでも発熱が持続する場合は、再度免疫グロブリン静注療法を行うほか、免疫を抑える治療を行います
  • 診断、もしくは、疑わしければ、総合病院での対応が必要となります

溶連菌感染症

  • 冬から春にかけて流行する傾向にありますが、年中みられています
  • 4-15歳に多く、特に学童期に多くみられ、乳児例は比較的少ない疾患です
  • 2-5日間の潜伏期間を経て症状を認めます
経過 症状
  • のどの痛み、発熱が多くみられます。舌が赤くなったり、体にかゆみを伴う発疹を認めることもあります
  • 多くは1-2日で熱が下がり、のどの痛みも軽くなります。発疹は3-4日で消えていくこともありますが、その後に皮がむけていくこともあります
治療
  • 抗生物質の治療が必要となります。セフェム系の抗生物質でしたら5日間の服用、ペニシリン系の抗生物質でしたら10日間の服用となります
注意点
  • 治療開始24時間後には、周囲の感染力は弱まっています
  • 途中で薬をやめてしまうと、腎炎などの合併症を起こす可能性がありますので、薬は最後まで服用してください

手足口病(てあしくちびょう)

ウイルスによる感染症で、特に乳幼児や小児に多くみられる病気です。その名の通り、「手のひら」「足の裏」「口の中」などに発疹や水ぶくれができるのが特徴です。

原因

主な原因ウイルスは以下の通りです。

  • コクサッキーウイルスA6(CA6)、CA16、CA10型
  • エンテロウイルス71型(EV71)

これらはエンテロウイルス属のウイルスで、飛沫感染・接触感染・糞口感染(おむつなど)を通じてうつります。

好発年齢
(いつかかりやすいか)

主に 1歳~5歳 の乳幼児で多くみられます。まれに0歳児(とくに保育園に通っている場合)や小学生以上でもかかることがあります。保育園や幼稚園など集団生活が始まるタイミングで流行しやすく、夏季(6〜8月)を中心に初秋までが流行のピークです。

症状
  • 発熱(37~39℃程度):3分の1でみられる。38℃以下の事が多い
  • 口の中(舌・頬・のど)に小さな水ぶくれやただれ
  • 手のひら、足の裏、膝やおしりなどに発疹や水ぶくれ
  • 痛みで食欲が落ちることがあります

※ コクサッキーA6型の場合は、全身の発疹を認めたり、発症1か月以内の回復期に爪が脱落することもあります。

経過

感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背(足の甲)などに2~3mmの水疱を伴う複数の発疹が出ます。ほとんどの発病者は、3~7日のうちに治る病気です。

合併症はまれですが、エンテロウイルス71型による場合、髄膜炎や脳炎、心筋炎を引き起こすことがあります(頻度は低いですが注意が必要です)。

また、回復後に爪が変色したり、脱落すること(爪甲脱落)もありますが、自然に治癒します。

治療
  • 特効薬やワクチンはありません。症状に応じた対症療法が基本です
  • 解熱薬(高熱時)
  • 口腔内の痛みによる食欲不振には、脱水に注意し水分補給を促す
  • 食べやすいもの(ゼリー、スープなど)を工夫して与える

明確な、出席停止期間はありません。糞便からは2から4週間、ウイルスが排出されるので、手洗いを積極的に行い、感染対策にのぞむ必要があります。

ヘルパンギーナ

コクサッキーウイルスA群による感染症で、夏風邪のひとつです。

経過、症状
  • 咳や鼻水もなく突然39度前後の高熱がでて、のどの痛みが強くなり、食べるのを嫌がります。のどの奥に水ぶくれができているためです
  • 発熱は2-3日でおさまります
  • 2-3日して水ぶくれが破れると、さらに痛みは強くなり、不機嫌さが増します
治療
  • ウイルス性ですので、薬はありません。症状にあわせた治療になります
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